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全国のユーザー様が岡山に集結!カクシンクラウドEXPO2023 in 岡山 を開催!

全国のユーザー様が岡山に集結!カクシンクラウドEXPO2023 in 岡山 を開催!

第2回 カクシンクラウドEXPO 2023 in 岡山 イベントレポート

2023年7月20日、ホテルグランヴィア岡山を会場に、「カクシンクラウドEXPO 2023 in 岡山」を開催しました。

EXPOでは、カクシンクラウドについての話題提供の他、ユーザー企業を代表して、有限会社拓実住宅 様 、ドアーズ株式会社 様、エース住宅株式会社 様、アパルトマンエージェント株式会社 様に、各社での活用事例を発表していただきました。

東北から沖縄まで多数のご参加をいただいた第2回「カクシンクラウドEXPO」。参加できなかったみなさまにも、その様子を感じていただけるよう、当日の内容をレポートします。

ユーザーさまとともに、カクシンクラウドは成長する

スタートは、各社でカクシンクラウドの導入やサポートを行った私 木村から、CRM、SFAツールを上手く活用する秘訣についてお伝えしました。

カクシンクラウドの導入にあたっては、経営サイドの「やりたいこと」と現場のスピード感が違うことがあります。それでも「経営と現場のギャップを埋め、夢を描き続けて欲しい」。そこで大切になるのが「まずは小さくはじめる」ということです。

「成功しやすく分かりやすいところから、絶対に外せない8割くらいの精度でまず始める。一つ成功体験を積むと社内に横展開でき、社員のやる気がアップします」

2つ目のポイントは、既存のツールを捨てて、100%の移行を目指すこと。既存の帳票やExcelには、数式のズレなど精度が低い部分も見られます。一方、カクシンクラウドでは、正確な数字を全員が共有できます。

「やりたいことをイメージし続けながら、100%、カクシンクラウドに入力しているか、正しく運用されているかを徹底し、PDCAのサイクルを維持して、報告レスになるぐらい突き詰め、ムダな数字確認や報告会を省いて効率化することが大切です」

そして、いちばん大事なこととして、力を込めるのは、「100%の精度を求めないこと」。

「SFAツールは導入してからがスタートです。100%を求めるよりも、早く現場の人にカクシンクラウドを使用して、実感してもらう。そこで生まれるアイデアや要望をしっかり取り入れる方がうまくいきます」

最後に、「カクシンクラウドには、不動産会社である弊社にしか提供できない価値があります。常にユーザー様の声を聞きながらアップデートしつづけ、お客様に伴走しながら今後も成長していきたい」と締めくくりました。

学び溢れる、ユーザー発表

続いては、ユーザー企業4社によるカクシンクラウドの導入事例の発表です。会場のみなさまからの温かい拍手の中で始まりました。

カクシンクラウドがあることで、欲しい時に、欲しい情報が手に入る

有限会社拓実住宅は、従業員8名、沖縄県浦添市に店舗を構え、賃貸管理をメインに展開されています。カクシンクラウド導入の経緯や、導入後の成果をお話しいただきました。

導入前の課題は、「従業員数が減った中で、どう仕事を回すかということでした。変えていかないといけない、と考えていたところ、セミナーで内田 光治社長の話を聞き、2020年に導入を決めました」

(有限会社拓実住宅 主任 新里 紗弥子 様)

導入して実感しているのは、“時短”が可能になったこと。

「Web申し込みから、Web審査、契約書の作成まで、一貫してカクシンクラウドで管理できれば、作業が減ります。少ない人数、限られた時間の中でどのようにやっていくかという面で、大きな役割を果たしています。中には、1件あたり3分かかっていた業務が、1分になったものもあります」

そして、個人に任せていたスケジュール管理を「見える化」し、物件の案内日を固定化することで、余裕を生み出すこともできました。想定していたお客様からのクレームもなかったと言います。

カクシンクラウドを一言で表すと、“名バイプレイヤー”だと話してくださいました。

「主役ではないが主役級の存在感があります。
ほしい時に、ほしい情報が、社員で共有できるのは大事だと感じています」

今後は、「全社員による徹底活用を目指し、一丸となって業務を改善していきたい」と話されました。

カクシンクラウドは、出し入れしやすいなんでもBOX

新潟県長岡市に本社を置き、不動産管理をメインに地域に密着して事業を展開するドアーズ株式会社。カクシンクラウド導入の決め手は、不動産会社が開発しているということでした。

(ドアーズ株式会社 執行役員 菊地 大祐 様)

「不動産会社の実際の業務を良く知った上で作られたシステムは貴重だと感じ、2020年秋に導入しました。会社に合わせて、画面がカスタマイズされ、顧客の情報管理を一元化できました。他の部署にもオープンになっているので、連携もスムーズに出来ています」

カクシンクラウドを一言でいうと「出し入れしやすいなんでもBOX」と話す、菊地さん。「会社に合わせて、柔軟に変化する一つの箱、しかも、しまったものを簡単に取り出すことができます」と表現してくださいました。

また、カクシンクラウドを利用することで、スタッフの意識に変化があったといいます。

「スタッフから、”こんなことってできますか?”と提案があり、ワークデザインの担当者さんに相談することで実装した機能も多くあります。最も期待することは、このような”変化の可能性”です」

考えたことが形になることへの喜びが増えていけば、主体的姿勢に拍車がかかります。そのために、大切なのはスタッフの意識を変える環境を作ること。

「即効性のある簡単な業務改善から着手するように、心掛けています。細かい余剰時間を生み出し、考える時間を作り出そうと考えています」

その結果、年間の残業時間を150時間短縮、営業時間の30時間削減に至ったそうです。前向きに行動する社員が増えていることが収穫だとお話しくださいました。

データの見える化により、現場のポテンシャルが高まる

エース住宅株式会社は、愛媛県西条市に本社を構える、従業員数34名の不動産会社。カクシンクラウドの現場導入が最も速く進んだユーザー様の1社です。

導入のきっかけは、お客様の情報管理と検索を簡単にすることでした。それまでは、来店顧客管理が属人化しており、担当者が不在にしていると、机の上の書類を探したり、休日の社員に確認することもあったといいます。

(エース住宅株式会社 賃貸部課長 西原 弘起 様)

当初は、慣れないシステムに抵抗も見られましたが、導入して半年ほど経過すると、顧客情報やお客様への対応がスムーズになり、現場から前向きな意見や質問が増えたそうです。

また、データが見やすくなり、活かすことができる点も、現場のポテンシャルをあげることに貢献しています。

「しっかりしたデータがない状態では、オーナー様から、「どんな物件が決まりますか?」と問い合わせを受けても、「単身が多いですよ」、「ペット飼いたい人が多いですよ」などと感覚で伝えるしかありませんでした。現在は、来店者の年代や、入居希望の数、価格帯などがデータでパッと見られるようになり、現場からも「面白い!」という声が上がってきています」

「カクシンクラウドは、産業革命をもたらした“蒸気機関”くらいのポテンシャルを持っています。今後も、労働環境の向上や、生産性の向上、会社の価値向上を目指し、導入して間違いなかったと胸を張って言えるようにしていきたい」と、抱負を語ってくださいました。

カクシンクラウドは、やりたいを共に実現する同志

大阪に本社を置き、東京・名古屋でも事業を展開するアパルトマンエージェント株式会社。各拠点の法人営業部で、自社開発のCRM・他社製品のフルパッケージ契約から、現在はカクシンクラウドに切り替え、ご利用いただいています。

(アパルトマンエージェント株式会社 法人営業部部長 小江 敦史 様)

「自社開発の場合、改修のめどが立ちにくいのが問題でした。フルパッケージを直接契約した際は、社内の開発知識が不足しており、開発する時間も確保することができませんでした。そこでカクシンクラウドに切り替えたところ、社員のモチベーションが変化するという成果が表れました」

リアルタイムで情報が可視化され、拠点間の壁がなくなることで、営業担当者の売り上げを拠点を超えて把握できるようになり、 個人の年間売り上げは毎年更新されているとのこと。さらに、個人のタスク管理にも改善が見られると話されました。

「契約後のタスクを可視化しました。次に何をやらなければならないかを理解し、タスクをこなすことで、スムーズに引継ぎを行うことも可能に。その結果、広告料の回収期間が10日ほど短縮しました」

最後に、カクシンクラウドとは、“やりたいを共に実現する同志”だと表現し、
これからの展望を語ってくださいました。

「今後も、分析の精度が向上するよう、開発していきたいと考えています。やりたいことはどんどん湧いてくるので、ワークデザインの木村さんにお手伝いいただきながら、一緒に作っていきたいと思っています」

ーーー

現場で課題に向き合い、乗り越えてきたからこその「活きた知見」がたくさん詰まったユーザー企業様からの事例紹介。熱のこもったプレゼンに会場も応え、みなさん、発表者様とスライドに注目しつつ、熱心にメモを取る姿があちこちでみられたのが印象的でした。

カクシンクラウドは導入して終わりではなく、その後も働き方や業績に影響を与えることができるようサポートをしていきたいと考えています。発表してくださった4社のみなさん、ありがとうございました!

カクシンクラウドを通じて不動産会社様同士をつなげていく

今回のイベントのまとめの講演は、株式会社 ウチダレックにおけるDX化の道のりと、システムを通じて起きる変革について。未来の社会環境を見据え、企業価値をどう高めていくのか、弊社代表の内田からお話させていただきました。

DX化を進める前は、「紙の山の中で担当者が頭を抱え、業務は担当者任せになり、タスクが滞ってしまう」状況だったウチダレック。CRMを活用することで、バラバラのチームがまんまるになって行きました。

(株式会社ワークデザイン 代表取締役 内田 光治)

「カクシンクラウドを業務の真ん中に置くことで、全員が同じ情報にアクセスできる。そこを基盤に仕事を始めました」

ウチダレックが進めたのは、「DX」の「X」の部分に着目した変革でした。

「“X”とは“変革”だと考え、変革に力を入れる方向性を明確にしました。それが成果を出す最初の鍵でした。業務フローを地道に洗い出して、解決を積み重ねました。」

そして、DXの本質は、”エンパワーメント”。社員の潜在的な能力を引き出すことだと、内田は力を込めます。

「情報が見える化されているからこそ、社員は自ら考え、判断して動くことができます。社員の力で最高のチームをつくるためにCRMを真ん中に配置する。社員に本来すべき仕事へ集中してもらい、持っている力をどんどん出してほしいと思います」

人のニュートラルの状態を「1」として、少しポジティブは「1.1」、少しネガティブは「0.9」と捉えてみてほしいと続けます。

「社員が自分で考えて動けると、上機嫌「1.1」の状態になります。みんなが「1.1」になり掛け算されることで、組織が飛躍的に成長しました。「0.9」と「1.1」の差は、掛け合わせるとどんどん開きます。人手不足の中で、この組織論は、とても役に立つと思います」

DX化のポイントは、社員にとって働きやすい環境を作ること。上機嫌に働けること自体が価値だと言います。

最後に、これからもユーザーのみなさまと共に成長できるよう尽力したいと話し、講演を閉じました。

会社や地域の枠を超えて、ユーザーさま同士が繋がる懇親会

最後のプログラムは、懇親会。ユーザー企業さまを代表し、ドアーズ株式会社 代表取締役の梅澤様からの乾杯のあいさつで、懇親会スタート!

(ドアーズ株式会社 代表取締役 梅澤 聡 様)

同じ円卓の方同士での自己紹介にはじまり、苦労話やうまくいったことなど、食事を楽しみながら各社のカクシンに至るエピソードが語り合われていました。

後半にはテーブルを越えた交流がそこかしこに見られ、会場開催ならではの盛り上がり。締めの挨拶をするのが惜しいほどでした。

(懇親会会場後方には個別相談ブースも!)

最後には、アパルトマンエージェント株式会社 取締役の徳千代様に「普通のセミナーとは違う、居心地のいい時間だった」と、締めのご挨拶をいただきました。

(アパルトマンエージェント株式会社 取締役 徳千代 和也 様)

今回参加されたユーザーさまからの感想を一部紹介します。

・導入して数ヶ月経ちますが、従業員から「いやいや、Excelの方がやりやすいよ」と言われていて、なかなか浸透しないことに焦りを感じていました。でもカクシンクラウドの導入は「デジタル化」だけではなく、「組織変革」でもあると聞いて、私たちの考えとも重なりますし向かう方向は間違っていないんだと勇気をもらえました。

・他社さんの取り組みに刺激を受け、一緒に参加した社員からは「他人任せじゃなくて、自分たちから動いていかないとですね」と前向きな言葉が出てきました。

・地域を超えて同じ悩みを共有できると「悩んでいるのは自分たちだけじゃないんだ」と励みになりますし、上手くいったこと、成果が出ていることを聞いて、自分たちも頑張ろう!と思えました。

・今回はじめて他の参画企業様の声を直にお聞きすることができました。推進担当の皆様、それぞれの現場で日々悪戦苦闘している姿を目の当たりにすることができたこと、そしてなによりもみなさん、自身と同様の悩みをかかえながら邁進しているのがわかり、それが何よりの収穫でした。今後も自信をもって前向きに取り組んでいきます。

ユーザーさまの声によって生まれ、育つ「カクシンクラウドEXPO」

ユーザーさまとともに成長・発展する。そんな場にしたいと開催したカクシンクラウドEXPOですが、昨年を上回る規模で開催することができ、全国各地からお集まりいただいたこと、とても感謝しています。
本当に、本当にありがとうございます。

ユーザーさまの声によって2022年に生まれた、「カクシンクラウドEXPO」。各社の実践事例に学び、ユーザーさま同士がつながり、学ぶことができる場として、今後も年1回のペースで開催し、「カクシンクラウド」を通じて全国各地のみなさまとの繋がりを育み、ともに発展してまいりたいと思っております。

今後ともカクシンクラウドをよろしくお願いいたします。

株式会社ワークデザイン 木村真治